アポイ岳
2007年 08月 28日
北海道のアポイ岳に30年ぶりで登って来ました。
昔、登ったときはさほど花が咲いていたという記憶がなかったのです。
今回は、夏の花の名残から、秋の花と、堪能して来ました。
海岸からそのまま800mの高さまで立ち上がっていて、橄欖岩のこのお山は特異な植物で有名です。
登り始めは昔と違い立派なキャンプ場が出来ていて、ビジターセンターも整備されていました。
隔世の感があります。
登山者用の駐車場も広く、標高50mの地点からの登山です。
登り始めは朝の5時15分。朝のジョギングと同じ時間なので何も問題はないのですが、熊さんがちと心配。
まだ林の中は薄暗くミヤマウズラがあるものの、写真の取れる明るさではない。
と、がさがさ キーンという鹿の警戒音
いました。ストロボをたくまでじっとこちらを伺ってました。
しばらく、平坦な道で時折アップダウン、少し登りが続いて尾根に出ました。
避難小屋があります。
海を見ていました。すぐそこが海。
ふと、気配がして下の草地を見ると、なんと目の前には大きなメス鹿が一頭,こちらを見ながらゆっくり草を食んでいます。
お互い観察ですねー
尾根歩きの登りの両側にはちらほらと花が見えています。
サマニオトギリでしょう。
普通のオトギリソウよりずっと花が大きく、見ごたえがあります。
キンロバイももう終わり花
結構風が出ています。
山頂は霧の中
残り花のアポイマンテマもでて来ました。
特徴は白い花弁の下にある茶色の包
カラフトマンテマはこれが緑色。
尾根道は楽しい。
エゾマツムシソウ
少し小型で、色はブルーが強い。
素敵なマツムシソウだ。
小さなブルーの花が先ほどから目に付いていたが見事な株に出会った。
チシマセンブリである。
ここから先ずっとこの花を目にすることになるが、日当たりのよい風の強い所を好むようだ。
葉は厚く、綺麗なブルーの十字花に小さな斑点。
ツリガネニンジンもしっかりとした花姿で、典型的な輪生の花をつけている。
色もすばらしい。
馬の背と称する尾根に出た。
軽快なお花畑なのだろう。
あちこちにサマニユキワリの葉が見られ、いろいろな高山植物が見られる。ここはシーズンは6月の終わりであろうか。
眼下に登って来たルートが見られる。
ウメバチソウがたくさん出てきた。
秋の花、やっぱりアルカリ系なのかな。
いつ出会ってもうれしい花
これはミヤマダイモンジソウなのかそれともアポイの特異種か。
岩の間からしっかりと咲いている。
ナナカマドももう赤い実をつけて、秋はすぐそこ。
最後の登りの先は霧の中
もうすぐ山頂かな
山頂です。
時間は7時3分
写真を撮りながらの登りは時間がかかりましたねー
小さなお社もきりの中。
景色はまったく見えません。
ピンネシリも行っては見たかったのですが、このガスはいやですね。
5分ほどでもう下ります。
幌満お花畑というのがあるそうでそちらに降りてみました。
急坂を下ると、小さなお花畑に出会いました。
なにやら人工物が見えましたがよくわかりません(あとで確認したら、これはヒダカソウの盗掘を守るための監視カメラだそうです。太陽電池のパネルが異様でしたよ)
ここにはエゾルリソウ(ミヤマムラサキの変種)がたくさんありました。
残り花も一つ。
横道をトラバースして、馬の背に戻り後はまっすぐ下山。
登山口に戻ったのは9時10分でした。
結構あるく距離があり、花も楽しい山歩きでした。
by Alpineflower
| 2007-08-28 18:09
| 登山