北岳の花たち(5)
2009年 08月 10日
北岳の東南斜面に広がるこのお花畑は、北岳の中では最も花の数が多くみられるお花畑です。
北岳山荘へのトラーバース道と、北岳山頂に向かう池山吊尾根ルートはこのお花畑の中を通って行きます。
ここまで苦労して登ってきた甲斐がある・・と言えるでしょう。
ガスの中に広がるのはシナノキンバイ。
大好きな、ミヤマムラサキもたくさん咲いていました。
Eritrichium nipponicum
はい、学名も日本の・・ですねーー
やはりきれいにのびやかに咲きます・・
葉っぱには硬い毛があります。
北岳トリカブトです。
花は、頭頂部にのみ付き、丈は低く15cm前後しかありません。
まだ咲き始めの個体が多く、これからといったところ。
一面に咲くと紫の園になりそう・・
イワオウギの株が岩場に張り付いていました。
ちょうどよいアングル。
この花は今が盛りといったところで。。八ヶ岳にもたくさんあります。
細い葉っぱはチシマアマナかアサツキか・・
北岳草はみんな花が落ち、青い種がついていました。
次の日、肩の小屋で、植栽の花を見ることになります。
これは、沢で見かけていたタイツリオウギです。
違いがわかるようにここに貼ります。
ミヤマオダマキもまだたくさん咲いてます。
たくさん株で咲くのもいいですが、こんな風に岩場に一輪咲くのもまた趣がありますねー
タカネコウリンカです。
やっと咲いている個体に出会いました。
真っ黒な世界からオレンジの花びらが出てくるのは少し・・異様。というか・・・おもしろい??
少し上から…見てください。
車百合もきれいな花を発見。
厚い花弁に反り返った姿。
やはりこれもまたいい花ですねー
タカネシュロソウ
と思います。
結構な数ありました。普通のシュロソウは大きくなってしまいますが、これは小さい。
花茎は太く、タカネと呼ぶにふさわしいです。
単子葉特徴の葉っぱがそれです。
キンロバイ
木本ですのですぐにわかります…がすぐに名前が出てきませんでした。
このほかに、キンバイの仲間が数種見られたのに・・写真がないです。どうしたん?
これは??わかりませんね^ ミヤマウイキョウかな??
秋の花のウメバチソウもたくさん蕾が見られましたが、咲いていたのは数輪だけ。
高い山では夏の終りの花なんでしょう。
ミネウスユキソウ
北岳に見られるウスユキソウのひとつ
あまりいいウスユキソウがみられないのは不思議。蛇紋岩地帯なのにねー
タカネマンテマがぽつんと一つだけ咲いてました。
もう少しいい被写体は?…と探したのですが、これだけ・・
時間も迫ってきます。
うーーん
4時を回ってしまいました。
この調子では北岳山荘に着くのは5時???えーーーっ
わはははは 遊びすぎましたか・・
それでもまだ。。あ、グンナイフウロがきれいとか
ハクサンイチゲだよとか・・
チシマキキョウとシコタンソウのコラボレーションだよとか・・・・
足は止まります…止まります…
石のテーブルの上のチシマキキョウもきれいとか・・・
このツガザクラって色が違うとか・・・
これがアオノツガザクラだよとか…
こっちが普通のツガザクラ・・
これはタカネウスユキソウ・・(タカネヤハズハハコ)
父子草。。ん。。。とか言ってましたが、、、、(笑)
とまーーー。やっとガスが濃くなってきた夕暮れの中5時過ぎに到着しました。
北岳山荘、今日はほぼ定員ということで、おひとり様布団1セットが使えるということ。
よかったーーーーとほっと。
しかし、小屋番のお兄さんに怒られましたねーー
「3時には遅くとも入らないと…・何時に出てきました???」
「アイ、9時ちょっと前」「・・・・・・・・・・(無言)」
「どこを来たのです???」
「アイ、大樺沢を・・・・」
そのあとしばらく・・ぶつぶつ・・
そのたびに「花を見て。。遊びすぎて。。」と言い訳する二人…
「で、後から来る人がいますか???」
おおおお
こんなスローペースでも途中抜いた人がいたのだよ……
「そうそう、ご夫婦が一組、奥さんはかなりばててました。・・・・」
(暗くなってくると大変だ)
あまり遅いようだとだれか行かなきゃ……と思っていたようですが、
とりあえず受付終了。食事は3番目のお呼び出し・・とか。
部屋は大部屋、寝るところはど真ん中…しっかたない。
人が来なけりゃ。移動してしまえ…と思っていたけど、実際は後から来た人で結局埋まった…・無念。
食事のときはさらにあとから来たご夫婦と2組だけの3番目夕食・・面白いご主人でしたねー
こだわりの北岳とか・・。
一杯900円の生ビールで無事到着と明日の好天を祈って乾杯~~~~
(一番最後のご夫婦も何とか到着しました。暗くなって大変でしたが、よかったですねー)